2016年11月08日
6Б28 ヘルメット
6Б28
6B28は空挺向けヘルメットであり、ソ連時代から使い続けられているコットンの空挺帽を更新するために開発されました。
6Б28、その最大の特徴は頭頂部が平べったいということです。また、28は空挺向けとして開発されているため、カバーは27と異なり、耳を覆うためのフラップが備えてあります。フローラとデジフロがあります。
塗装はグリーンです。
外見
横
後部
横
2016年06月22日
6Б27 ヘルメット
6Б27
6B27は、6B7の発展型として2005年に「НИИ Стали(NII Stali)社」で開発されました。
6B7よりもシェルの形が小さくなり、耳元の形が異なっています。縁周りも7シリーズとは異なる処理がされています。
塗装はつや消しのグリーンです。
外見
横
スタンプ
また、6B27には兄弟が存在しています。
シェルが厚く防弾性能が高いが、重量が6B27よりも重い6B26
また、6B27には兄弟が存在しています。
シェルが厚く防弾性能が高いが、重量が6B27よりも重い6B26
後記で紹介する予定の頭頂部が平べったいのが特徴の6B28がほぼ同時期に開発されています。
2015年09月08日
6Б7(6B7)シリーズ
ロシア連邦軍のケブラーヘルメットの元祖(?)である6Б7シリーズを紹介します。
6Б7-1は6Б7の改良型であり、主な変更点はチンストラップの留め具の変更、迷彩塗装を廃止し、緑色や防腐用と思われる明るいグリーンに変更されました。所有しているもののチンストラップは欠品があり画像を撮ってはいませんが、上記の引っ掛けるタイプからDリングに通しボタンで留めるタイプへと変更され外れにくくなりました。
横
スタンプ(手書き)
使用例
第7親衛空挺師団
このヘルメットは2014年2月、クリミア半島に突如として現れた”礼儀正しい人達”で使用され、有名になったかと思います。
6Б7シリーズの現在の最終型であり、主にチンストラップの色がカーキから濃い緑色に変わり、シェルが全体的に丸い印象になりました。ヘルメットカバーには耳当てが付いています。
またこの6Б7-1Mには、前期後期が存在しています。
前期は塗装が少しつやつやしています。ヘルメットカバーにはスリットが施されています。スタンプは手書き。
後期は礼儀正しい人たちが使っていたモデルで、塗装は濃いグリーン。耳当て付のヘルメットカバーが2つ付属しており、デジタルフローラと雪中用の白の2色です。また、前期であったスリットの代わりに擬装用のループが縫い付けられています。スタンプはペイントに変更され、白地の文字です。
横
スタンプ
ヘルメットカバー装着
使用例
旧型ヘルメットカバーなし(海軍歩兵)
旧型ヘルメットカバー(海軍歩兵)
礼儀正しい人たち
6b7-1M(後期)ヘルメットは、現在(2015、16年)では価格や流通量の面でも、最も手に入りやすいヘルメットとなっています。
6Б7
6Б7はロシア連邦軍初期のケブラーヘルメットであり、緑を下地とした白と黒の大きめの迷彩が施されています。
推測ですが、おそらく当時はヘルメットカバーを装着する想定で作られたわけではないので、このような迷彩をしたのだと思います。
実はこの6Б7には初期型が存在し、最初期のものは作りが荒く、耳まわりの形はもう少し高さがあり、ツバが長く出ていて角ばっています。
横
スタンプ(手書き)
留め具
留め具は通すタイプではなく、ひっかけるタイプなので被るたびに顎紐を調節する必要があります。
個人的な感想ではありますが、とても被りやすいわけではなく、顎紐が耳に干渉するため着け心地は正直よくありません…
使用例
オセチア紛争でも使われています。
2000年代初期装備、オセチア紛争をやるうえでは必要になりますが、現在では入手困難でレアアイテムとなってしまいました。
6Б7-1
6Б7はロシア連邦軍初期のケブラーヘルメットであり、緑を下地とした白と黒の大きめの迷彩が施されています。
推測ですが、おそらく当時はヘルメットカバーを装着する想定で作られたわけではないので、このような迷彩をしたのだと思います。
実はこの6Б7には初期型が存在し、最初期のものは作りが荒く、耳まわりの形はもう少し高さがあり、ツバが長く出ていて角ばっています。
横
スタンプ(手書き)
留め具
留め具は通すタイプではなく、ひっかけるタイプなので被るたびに顎紐を調節する必要があります。
個人的な感想ではありますが、とても被りやすいわけではなく、顎紐が耳に干渉するため着け心地は正直よくありません…
使用例
オセチア紛争でも使われています。
2000年代初期装備、オセチア紛争をやるうえでは必要になりますが、現在では入手困難でレアアイテムとなってしまいました。
6Б7-1
6Б7-1は6Б7の改良型であり、主な変更点はチンストラップの留め具の変更、迷彩塗装を廃止し、緑色や防腐用と思われる明るいグリーンに変更されました。所有しているもののチンストラップは欠品があり画像を撮ってはいませんが、上記の引っ掛けるタイプからDリングに通しボタンで留めるタイプへと変更され外れにくくなりました。
スタンプ(手書き)
使用例
第7親衛空挺師団
6Б7-1M
このヘルメットは2014年2月、クリミア半島に突如として現れた”礼儀正しい人達”で使用され、有名になったかと思います。
6Б7シリーズの現在の最終型であり、主にチンストラップの色がカーキから濃い緑色に変わり、シェルが全体的に丸い印象になりました。ヘルメットカバーには耳当てが付いています。
またこの6Б7-1Mには、前期後期が存在しています。
前期は塗装が少しつやつやしています。ヘルメットカバーにはスリットが施されています。スタンプは手書き。
後期は礼儀正しい人たちが使っていたモデルで、塗装は濃いグリーン。耳当て付のヘルメットカバーが2つ付属しており、デジタルフローラと雪中用の白の2色です。また、前期であったスリットの代わりに擬装用のループが縫い付けられています。スタンプはペイントに変更され、白地の文字です。
横
スタンプ
ヘルメットカバー装着
使用例
旧型ヘルメットカバーなし(海軍歩兵)
旧型ヘルメットカバー(海軍歩兵)
礼儀正しい人たち
6b7-1M(後期)ヘルメットは、現在(2015、16年)では価格や流通量の面でも、最も手に入りやすいヘルメットとなっています。
これから先、突然手に入らなくなることもありますのでロシア装備がしたいということであれば、今がチャンスかと思います。
2015年09月07日
ケブラーヘルメット
前回のスチールヘルメットの記事から大きく期間が開いてしまいましたが引き続き紹介していきたいと思います。
今回からはペース配分を考え、大きく紹介しそこから先はリンクに飛んでもらうようにしてみたいと思います。(気が向けばですが)
まず前提として今後紹介する名称の中に6Б〇〇(英表記:6b)や6Ш〇〇(英:6sh)といったようなコードが存在します。
GRAUインデックスというものでロシア連邦軍が正式採用した物のみに与えられる認識番号です。
こちらでは装備紹介をメインとさせていただいているため、説明を割愛させていただきますが、詳しく知りたい方はすでに記事を書かれておられる先輩諸氏の記事を参照していただきたいと思います。
ヘルメットについてのコードは以下の通りとなります。(所有していないものについてはここで解説させていただきます。)
6Б6・・・ロシアヘルメットの中でもスチール以外で作られた初期のヘルメット
連邦軍で使用されているのは迷彩が施されたもので、現在のような耳当ての凸部分もなく頭を包み込むようなとてもシンプルな形をしています。
ちなみに6Б6-3というバイザーのものがあり別名K6-3と呼ぶそうです。(内務省軍のバイザーヘルメットとしてとても有名です)
6Б7-1・・・6Б7の改良型で主にチンストラップが変更されていて、シェルの形状も多少変更されています。
6Б7-1M・・・6Б7-1の改良型でシェルの形状や塗装など多少ではあるが細かいところが変更されています。主にクリミアの一件で使われました。
6Б14・・・スチールヘルメットSsh68の改良型とも言われており、それをベースにケブラーでコーティングしたもの。6Б6や6Б7などの迷彩が施されています。微妙に仕様が異なるものも存在しSsh68Mとも呼ばれています。
6Б26・・・軽量型ケブラーヘルメットとして開発されました。これを基本形とした派生が存在しています。
6Б27・・・上記の6Б26をベースとしケブラーを厚めにすることで防弾能力を高めた一般歩兵向けのヘルメット
6Б28・・・これも6Б26をベースに空挺部隊向けに開発されたヘルメット
ヘルメットの頂点が平べったいのが特徴です。
6Б47・・・2015年現在の最新ヘルメット。6Б7-1Mをベースにナイトビジョンマウントを装着したモデル
今回からはペース配分を考え、大きく紹介しそこから先はリンクに飛んでもらうようにしてみたいと思います。(
まず前提として今後紹介する名称の中に6Б〇〇(英表記:6b)や6Ш〇〇(英:6sh)といったようなコードが存在します。
GRAUインデックスというものでロシア連邦軍が正式採用した物のみに与えられる認識番号です。
こちらでは装備紹介をメインとさせていただいているため、説明を割愛させていただきますが、詳しく知りたい方はすでに記事を書かれておられる先輩諸氏の記事を参照していただきたいと思います。
ヘルメットについてのコードは以下の通りとなります。(所有していないものについてはここで解説させていただきます。)
6Б6・・・ロシアヘルメットの中でもスチール以外で作られた初期のヘルメット
連邦軍で使用されているのは迷彩が施されたもので、現在のような耳当ての凸部分もなく頭を包み込むようなとてもシンプルな形をしています。
ちなみに6Б6-3というバイザーのものがあり別名K6-3と呼ぶそうです。(内務省軍のバイザーヘルメットとしてとても有名です)
6Б7-1・・・6Б7の改良型で主にチンストラップが変更されていて、シェルの形状も多少変更されています。
6Б7-1M・・・6Б7-1の改良型でシェルの形状や塗装など多少ではあるが細かいところが変更されています。主にクリミアの一件で使われました。
6Б14・・・スチールヘルメットSsh68の改良型とも言われており、それをベースにケブラーでコーティングしたもの。6Б6や6Б7などの迷彩が施されています。微妙に仕様が異なるものも存在しSsh68Mとも呼ばれています。
※左手前2人
6Б26・・・軽量型ケブラーヘルメットとして開発されました。これを基本形とした派生が存在しています。
6Б27・・・上記の6Б26をベースとしケブラーを厚めにすることで防弾能力を高めた一般歩兵向けのヘルメット
6Б28・・・これも6Б26をベースに空挺部隊向けに開発されたヘルメット
ヘルメットの頂点が平べったいのが特徴です。
6Б47・・・2015年現在の最新ヘルメット。6Б7-1Mをベースにナイトビジョンマウントを装着したモデル
2015年07月28日
スチールヘルメット
前回紹介したヘルメットについてもう少し説明したいと思います。
ヘルメットにはスチール製とケブラー製の2つに大きく分けることができます。(次回あたりに説明しますが、ハイブリットも存在します)
今回はスチールヘルメットについて書いていきたいと思います。
スチールヘルメットは赤軍時代から作られており、改良を加えつつ、なんと現在まで使用されています。
このブログでは赤軍装備については言及いたしませんが、余談としてWW1時代の物も触れておきたいと思います。
初期にはエイドリアンヘルメットが使われていました。
Ssh36(СШ36)
その後、エイドリアンヘルメットの面影を残しつつ、耳を保護するためにリムを延長したことにより、独特な形状となったSsh36が生産されました。
最初期のインナーは革で作られていたものの質が悪く、後に布製のインナーに差し替えられました。もちろん冬は極寒のため、ヘルメットに皮膚がくっついてしまう恐れがあるためウシャンカなどをかぶりました。
こちらも、後継型が生産されたものの満州国の国境での戦闘や冬戦争、ポーランド侵攻から大祖国戦争(第二次世界大戦)まで使用が確認されているようです。
Ssh39(СШ39)
Ssh36からさらに改良され、形状をシンプルにし生産性を向上させました。
見た目は40年型と同じように見えますが、外見の大きな違いはリベットが高い位置にあることです。
インナーも大きく異なり、ドイツのM35ヘルメットのような作りになり、最終型はSsh36のような布製に戻りました。
Ssh40(СШ40)
こちらは赤軍でおなじみであるヘルメットです。外見はSsh39と同じように見えますがリベットの位置が下部に移動しました。
インナーも単純化され3枚の大きなオイルクロス(人工皮革のようなもの)に変わり、上下2本の紐で大きさを調整できるようになりました。
また、顎紐はコットンで作られています。
Ssh40も後継機が出たものの、冷戦期でも生産が行われ続け、75年たった今でも現役で使われています。
主にウクライナではよく見られます。最新の迷彩と古いモデルのヘルメットが使われている光景が見られるのも、東欧の魅力の一つだと思います。
Ssh60(СШ60)
Ssh40と比べて、外見に大きな変化はありません。
主な変更点は内側にあり、顎紐が革に変わり、インナーが3枚から4枚へ増えました。
インナーが増えたことによりリベットの数が8つに増え、さらに丈夫になりました。
Ssh68(СШ68)
外見が変わり、外見が丸型のSsh40や60より高さが増し、卵型に変わりました。
ソ連冷戦期での使用が多くみられます。
ヘルメットにはスチール製とケブラー製の2つに大きく分けることができます。(次回あたりに説明しますが、ハイブリットも存在します)
今回はスチールヘルメットについて書いていきたいと思います。
スチールヘルメットは赤軍時代から作られており、改良を加えつつ、なんと現在まで使用されています。
このブログでは赤軍装備については言及いたしませんが、余談としてWW1時代の物も触れておきたいと思います。
初期にはエイドリアンヘルメットが使われていました。
Ssh36(СШ36)
その後、エイドリアンヘルメットの面影を残しつつ、耳を保護するためにリムを延長したことにより、独特な形状となったSsh36が生産されました。
最初期のインナーは革で作られていたものの質が悪く、後に布製のインナーに差し替えられました。もちろん冬は極寒のため、ヘルメットに皮膚がくっついてしまう恐れがあるためウシャンカなどをかぶりました。
こちらも、後継型が生産されたものの満州国の国境での戦闘や冬戦争、ポーランド侵攻から大祖国戦争(第二次世界大戦)まで使用が確認されているようです。
Ssh39(СШ39)
Ssh36からさらに改良され、形状をシンプルにし生産性を向上させました。
見た目は40年型と同じように見えますが、外見の大きな違いはリベットが高い位置にあることです。
インナーも大きく異なり、ドイツのM35ヘルメットのような作りになり、最終型はSsh36のような布製に戻りました。
Ssh40(СШ40)
こちらは赤軍でおなじみであるヘルメットです。外見はSsh39と同じように見えますがリベットの位置が下部に移動しました。
インナーも単純化され3枚の大きなオイルクロス(人工皮革のようなもの)に変わり、上下2本の紐で大きさを調整できるようになりました。
また、顎紐はコットンで作られています。
Ssh40も後継機が出たものの、冷戦期でも生産が行われ続け、75年たった今でも現役で使われています。
主にウクライナではよく見られます。最新の迷彩と古いモデルのヘルメットが使われている光景が見られるのも、東欧の魅力の一つだと思います。
Ssh60(СШ60)
Ssh40と比べて、外見に大きな変化はありません。
主な変更点は内側にあり、顎紐が革に変わり、インナーが3枚から4枚へ増えました。
インナーが増えたことによりリベットの数が8つに増え、さらに丈夫になりました。
Ssh68(СШ68)
外見が変わり、外見が丸型のSsh40や60より高さが増し、卵型に変わりました。
ソ連冷戦期での使用が多くみられます。