スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  
Posted by ミリタリーブログ at

2015年07月28日

スチールヘルメット

前回紹介したヘルメットについてもう少し説明したいと思います。
ヘルメットにはスチール製とケブラー製の2つに大きく分けることができます。(次回あたりに説明しますが、ハイブリットも存在します)
今回はスチールヘルメットについて書いていきたいと思います。
スチールヘルメットは赤軍時代から作られており、改良を加えつつ、なんと現在まで使用されています。

このブログでは赤軍装備については言及いたしませんが、余談としてWW1時代の物も触れておきたいと思います。

初期にはエイドリアンヘルメットが使われていました。


Ssh36(СШ36)


その後、エイドリアンヘルメットの面影を残しつつ、耳を保護するためにリムを延長したことにより、独特な形状となったSsh36が生産されました。
最初期のインナーは革で作られていたものの質が悪く、後に布製のインナーに差し替えられました。もちろん冬は極寒のため、ヘルメットに皮膚がくっついてしまう恐れがあるためウシャンカなどをかぶりました。
こちらも、後継型が生産されたものの満州国の国境での戦闘や冬戦争、ポーランド侵攻から大祖国戦争(第二次世界大戦)まで使用が確認されているようです。

Ssh39(СШ39)

Ssh36からさらに改良され、形状をシンプルにし生産性を向上させました。
見た目は40年型と同じように見えますが、外見の大きな違いはリベットが高い位置にあることです。
インナーも大きく異なり、ドイツのM35ヘルメットのような作りになり、最終型はSsh36のような布製に戻りました。

Ssh40(СШ40)

こちらは赤軍でおなじみであるヘルメットです。外見はSsh39と同じように見えますがリベットの位置が下部に移動しました。





インナーも単純化され3枚の大きなオイルクロス(人工皮革のようなもの)に変わり、上下2本の紐で大きさを調整できるようになりました。
また、顎紐はコットンで作られています。

Ssh40も後継機が出たものの、冷戦期でも生産が行われ続け、75年たった今でも現役で使われています。




主にウクライナではよく見られます。最新の迷彩と古いモデルのヘルメットが使われている光景が見られるのも、東欧の魅力の一つだと思います。

Ssh60(СШ60)

Ssh40と比べて、外見に大きな変化はありません。
主な変更点は内側にあり、顎紐が革に変わり、インナーが3枚から4枚へ増えました。
インナーが増えたことによりリベットの数が8つに増え、さらに丈夫になりました。

Ssh68(СШ68)

外見が変わり、外見が丸型のSsh40や60より高さが増し、卵型に変わりました。
ソ連冷戦期での使用が多くみられます。
  

Posted by 屑鉄 at 22:53ソ連軍装備ヘルメット

2015年03月22日

ヘッドギア

今までの記事で、野戦服の基本的な流れは押さえることができたと思います。

では今回は頭の装備について紹介したいと思います。
※帽章がないものもあります。基本的にヘルメット以外には額部に年代に応じた帽章をつけます。

野戦帽

基本的な形状は同じで、アフガン侵攻~フローラまで、迷彩を変えながら使われました。
頭頂部にボタンが付いており、それを外すと耳当てとして使えます。

デジタルフローラ野戦帽

デジタルフローラが採用されると、上記の野戦帽から耳当てが廃止となり丸天帽のような形となりました。

ウシャンカ(防寒帽)

ロシアのイメージといえばこちらの防寒帽。もちろん民間だけでなく軍でも使われています。
兵用はアクリルなどの人工毛、将校用はウサギなどの毛で作られています。
現在でもソ連時代のものが使われており、毛が短い(安っぽい)です。
灰色は陸軍など、黒は海軍。
また、頭頂部には紐がついており、それを解くと耳当てとして使えます。
規則(?)では紐を見えないように隠すようにし、兵士の間ではおしゃれとして四角く形を整えていたようです。

ピロトカ(ピロートカ)

冷戦時代のソ連のイメージといえばこの帽子だと思います。
WW2から崩壊までの間使われました。
(おしゃれな)被り方として、斜め被りが基本でした。
思った以上に、かっこよく被るのが難しいですw
また、現在ではソ連時代の(余った)バッジや襟章、部隊章を付けお土産として売られているようです。

パナマハット※写真はレプリカです。生地が異なります。

防暑向けの帽子としてアフガン侵攻時、使われていました。
生地や形状など異なるものが作られました。
実はWW2にも細部や帽章などが異なるものの、似ているものが使われていました。

ベレー帽

式典や演習などで被るものであり、戦闘時には被りません。
陸、空挺、海軍それぞれに色が振り分けられています。
青:KGB 水色:空挺 緑:陸軍 黒:海軍 赤:内務省 オレンジ:非常事態省(非軍事組織)
被り方は写真の通り、左側に垂らします。

ヘルメット(写真は6Б7-1М)

年代により使用されているスチール、ケブラーなど材質が異なります。
しかし、スチールヘルメットは基本的な形状はほとんど変わらず、WW2から現在まで非常に長く使われています。

三角巾

ソ連時代から医療目的で作られているカーキの三角巾です。
医療用として作られましたが、頭に巻いたり、顔を隠すのに使われました。

おまけ

ニット帽

年代は限られてしまいますが、結構使用されています。  

Posted by 屑鉄 at 17:33ソ連軍装備

2015年03月14日

ソ連およびロシア連邦軍の戦闘服 その2 (おまけ)

前回では、ソ連およびロシア連邦軍戦闘服の大まかな流れを簡潔に紹介させていただきました。

今回は正式な戦闘服ものではありませんが汎用性の高い服と類似品について説明したいと思います。

KLMK

ソ連時代から現在まで長きにわたり使われている迷彩が施されたつなぎです。
本来は野戦服の上から着用するもので、生地は薄く破れやすいです。
そして同じ生地で作られたマスクが付属します。
一応リバーシブル仕様で夜間迷彩として使えるそうですがその真偽は不明です...
主に冷戦ソ連~アフガン侵攻、その後も使われてはいましたが一時より見かける数は激減してしまいました。(見られないだけで使用されているかもしれません)

KZM※写真なし
上記と同じくソ連から使われています。
特徴としてはほぼKLMKと変わりませんが、相違点はポケットの数が増え、つなぎ状ではなく上下2ピースでできています。
こちらのほうが使い勝手が良いのか、比較的ソ連崩壊以降も見かけることができます。

KZS

こちらもソ連から現在まで使われている迷彩服です。
こちらもKZMと同様上下2ピースですが、薄手の生地ではなくメッシュ状に編まれた生地でできています。
本来の使用目的は、対科学兵器用(原爆等)防護服として作られたそうで、生地には化学薬品がしみ込んでおり人体に影響があるかもしれないということですぐに洗って薬品を抜くことを推奨されました。
その化学薬品とは燃えやすくするというもので、爆発の熱ですぐKZSを燃すことで被ばく量を減らすという目的があったのかもしれません。
実際その目的とは反し、現地では使い勝手の良い迷彩服として使われていました。
大きな特徴は化学防護服ということもあって、ヘルメットまで覆うことができる大きなフードと、手の先まですっぽり覆うことができる長い袖です。
上記2つと同様、崩壊後も見かけることができます。

Gorka(ゴルカ)

この服はゴルカと呼ばれる防寒(防風)着で服の上に着用します。
軍でも使われいますが民間でも山岳服として売られています。(スポーツ用品店でも売られているらしい)
汎用性が非常に高くロシア連邦軍だけでなくロシア内務省(MVD)でも頻繁に見かけることができます。
上記の通りゴルカは民間でも使用されていることもありメーカーや裁断の違いや迷彩柄など無数に存在しています。

TTsKO迷彩(ブタン)※こちらはウクライナで使われているブタン迷彩です!


こちらのブタン迷彩はクリミア危機以前までウクライナ軍により使用されていた迷彩でした。
ソ連時代に使われアフガン侵攻末期には見かけることができます。
本来、ソ連で採用されていたブタン迷彩はカラーバリエーションがピンク、緑、茶系など豊富です。
※よくオークションなどで見かけるブタン迷彩はウクライナや類似品が多いので、タグや色合い、柄など注意深く観察しましょう

おまけコーナー
前回、説明させていただきたデジタルフローラなどには軍が使用していない似て非なるものが存在します。
SPLAV(スプラブ)というメーカーがあるのですが、そこから販売しているプラントデジタル迷彩というものがあります。
某商店様により非常に入手しやすくなっていますが、本格的に始める方は間違えないようご注意下さい。
迷彩柄や色合いなど非常に似ていますが、デザインなど細かく見ていくと違いがあります。


上 SPLAV製プラントデジタル:色が鮮やかで緑地が多く、黒の配色が少な目。生地がツルツル
下 デジタルフローラ:色は暗い、バランスの取れた配色


SPLAV製品には必ずタグがあるので一度確認してみましょう。

上記を読み、SPLAV社は類似品を出すメーカーなのか、という印象を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、決してそういうわけではありません。
以前(ロシア軍関係者の中で)話題になったクリミア危機の武装集団もSPLAV製のゴーグル、エルボー・ニーパッド、グローブを使っています。
また、ロシア連邦以外でも内務省などにM22やM32ベストを納品している実績があります。(ただしM37ベストは除く)

以上、覚えておきたいおまけコーナーでした。
  

Posted by 屑鉄 at 20:51ソ連軍装備戦闘服

2015年03月04日

ソ連およびロシア連邦軍の戦闘服

ここでは、ソ連およびロシア連邦軍戦闘服の大まかな流れを紹介していきたいと思います。
(所有していない戦闘服については写真を割愛させていただきます)

35年型野戦服(ギムナスチョルカ、M35)※写真なし
WW2でも着用された折り襟型の戦闘服。襟に兵科章を縫い付ける。

43年型野戦服(ルパシカ、M43)※写真は戦後型
ルパシカ
43年以降に採用された詰襟型の野戦服。大戦後も多少の仕様変更があったものの継続して着用された。

69年型野戦服(M69)
M69
69年頃に採用された野戦服。冷戦期ソ連のイメージが強い。90年のソビエト連邦崩壊まで採用され続けた。

88年型野戦服(アフガンカ、M88)

88年頃に採用された野戦服。アフガン侵攻でのイメージが強い。最大の特徴はポケットの数が増え、携行量が格段に増えたことである。

VSR迷彩(VSR93、Schofield「ショフィールド、スコフィールド」)

ソ連崩前後、90年代ロシアで主に使われた迷彩服。主に第一次チェチェン紛争等で見られる。裁断はほぼアフガンカのままで、迷彩が施されている。多種多様な色のVSRが作られ、同じ色のものを探すのは大変難しいとさえ言われている。

フローラ迷彩(VSR98)

98年頃ロシア連邦軍に採用された迷彩服。主に第二次チェチェン紛争、南オセチア紛争等で見られる。裁断は言わずもがな。

デジタルフローラ迷彩プラントデジタル※上が2010年採用型、下が2013年採用型


2010年ごろにロシア連邦軍が採用した迷彩服。クリミア併合時に展開した部隊が使用していたのが記憶に新しい。裁断は今までのアフガンカ型とは異なり下部ポケット二つが取り外され、タックインする規定となっている。2010年と13年の大きな違いは階級章の位置。10年型は胸部と左腕という独特な配置。13年型は視認のし難さからか、従来通りの肩章式となっている。


以上が大まかな流れです。
まだ触れられていない戦闘服はまだあります。
時間があれば、再度紹介していけたらと思います。  

Posted by 屑鉄 at 23:12ソ連軍装備戦闘服